50代からの住まいのお金相談室 > 老人ホームの選び方 > 老人ホームを選ぶ手順ステップ2 高齢者住まいの種類

老人ホームを選ぶ手順ステップ2 高齢者住まいの種類

老人ホームと一口に言っても、公的施設から富裕層向けの高級老人ホーム、分譲型のシニアマンションまで様々な種類やグレードがあります。しかもその数は膨大です。やみくもに探そうとしても時間ばかりかかり、ご高齢のご本人はもちろん、お仕事で忙しいご家族も満足いく老人ホームを探すまでには多大な時間と労力がかかってしまいます。

そのため、まずは老人ホームの種類を整理すること。予算や入居の目的によって初めから対象外の施設を知っておくことが大事です。今回は、老人ホーム探しの労力を削減する最低限の知識として、高齢者対象の住まいについて整理しておきましょう。


高齢者施設には大きく公的介護施設と民間の高齢者施設び高齢者住宅に分けられます。

公的施設には介護保険三施設と呼ばれているものがあります。原則要介護3以上で申し込むことができ、重介護になっても住み続けることができる特別養護老人ホーム、急性期の病院から自宅へ戻るまでのリハビリ施設としての位置づけの老人保健施設、医療と介護の両方が必要な人のための介護療養型医療施設です。老人保健施設はあくまで自宅に戻るためのリハビリを行う施設であるため、原則3ヶ月で退去となります。また、介護療養型医療施設は、医療と介護の両方が必要な重介護の方の療養施設ですが、行き場のない社会的入院が社会問題化したこともあり2017年度で廃止の方向となっています。かわって、2018年4月から「日常的な医学管理」や「看取りやターミナルケア」等の医療機能と「生活施設」としての機能とを兼ね備えた介護医療院が新設されています。

他に公的な施設としては公営の世話人付バリアフリー賃貸住宅であるシルバーハウジングや、所得が低い高齢者向けの軽費老人ホーム(ケアハウス)、認知症の方たちが6~9人くらいを1ユニットとし、助け合いながら、見守り付で生活していくグループホーム(地域密着型)があります。

いずれも、民間の老人ホーム等に比べ費用を抑えることができますが、最近では個室を重視したユニット型の施設も増え、所得が高い高齢者は、民間の低廉な介護施設と変わらない費用がかかる場合も多くなっています。また、費用をおさえられる分入所要件が厳しかったり、待機者が多いなど、希望した時にすぐに入所できないこともあります。どうしても自宅で介護者がいない場合などは民間の高齢者施設や住宅を考えることになります。


 

民間の高齢者施設、住まいについてはその種類も数も随分と増えてきました。

見守りサービスと生活相談がついているサービス付き高齢者住宅、介護になったら退去することが一般的な健康型有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅と同じように、介護は外部の事業者と在宅介護の契約を結ぶ住宅型有料老人ホーム。介護が目的で施設の職員が介護を行う特定施設介護付きの介護型有料老人ホーム。同じく重介護になっても特定施設介護が受けられる介護付き有料老人ホームでも、入居時は自立の人しか入れない、介護付き有料老人ホーム入居時自立型などがあります。入居時の介護状態やどの段階まで入居していられるのかは種類が一緒でも施設ごとに異なるのがなかなか厄介です。個別の特徴を見極める必要があります。

また、最近では見守りが必要でも自由に生活したい、というニーズに応える自立入居型サービス付き高齢者住宅や、バリアフリーで見守りサービス付きのシニア向け賃貸住宅、アクティブシニア向けのシニア向け分譲マンション等様々な選択肢が出てきました。予算やライフスタイルの希望によって選択肢が増えた分、意思決定までのプロセスは複雑になっています。

高齢者の住まいについて概要をお話ししましたが、このたくさんある種類の中から、自分にはどの施設や住宅が合っているのか、選ぶポイントについても考えていかなくてはなりません。

 

老人ホーム選びや予算に迷ったら、老人ホームへの住み替え相談を承っています。老人ホーム選びだけでなく、相続対策、ご自宅の売却や活用、美術品や不用品の処理、ピアノの処分などワンストップの窓口としてご相談にのることができ、お客さまには大変好評です。

 

高齢の親御さんの住み替えの予算や引っ越しなどの手間に悩まれている方は一度ぜひご相談ください。

ご相談をご希望の方は→こちらをご覧ください

投稿者:fparita