昨年秋から退職金の受取り方についてのご相談が続いたので、ARUHIマガジンに退職金の受取り方による受取額を試算した記事を書いてみました。
前提条件は
夫勤続38年、退職後5年間再雇用で年収200万円で働く。
退職金は一時金2000万円と60歳から20年間116万円(予定利率1.5%)で受け取る場合を比較
家族:厚生年金なしの専業主婦の妻
ということで、昭和の家族モデルで恐縮ですが、できるだけ単純(それでも相当複雑な計算)に試算しました。
単純な設定にしたつもりが、根拠となる計算式がA4、2ページ分になってしまいました!!
退職金の手取り額は税金だけでなく、公的医療保険や介護保険といった社会保険料にも影響があるのでとても複雑です。
毎年の収入が多くなれば70歳以降も医療費や介護保険利用料が3割負担となる場合もあります。
その人の家族構成や世帯年収、退職金の額、その後の働き方によって手取り額は変わります。
受取り時にはこんなに細かくでなくても(笑)退職後のライフプランとともにファイナンシャル・プランナーに受取り方法を相談してみるのも1つの方法ですね。
また、実は50代の方でも自分の会社の退職金の制度がよくわからない!という人も多いのが現状です。
本来であれば家を買うなど大きなお買い物をするときには、必ず退職金の制度を確認しておいていただきたいのです。
若いときから給与が高くても、実は退職金の制度がない、という会社も増えています。中には、あるのかないのかわからないという方も・・・
退職金は労働対価の後払いの制度です。お給料の一部を会社が預かって運用し、定年後に受け取るお金です。
なので、退職金の一部を前払いで受け取れる会社もあれば、お給料に上乗せして退職金なしといった会社もあるのです。
また、会社が掛金を出してくれて退職まで自分が運用する確定拠出年金の制度も増えていますね。
いずれにしても、会社任せではなく、今後はますます退職金も自分で考えて運用し受け取る時代になっていくでしょう。
とはいえ、今退職金の受取り方に悩んでいる人も多いと思いますので
まずは記事をお読みください。→「退職金」は年金か一時金がどっちがベスト?
そして、記事を読んでも自分の場合どうすればいいか悩ましい人は、老後の生活が安泰かどうかも含め、一度リタイアメントプランニングについてご相談ください。
ご相談の詳細は→サービス内容・料金をご覧ください。
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