「自宅を相続する?しない?」によって、どのようにリフォームや住み替え、建て替えについて考えていけばよいか、という記事をアルヒマガジンに書きました。
いつもご相談を受けている内容ではありますが、実際には個別性が強く、むずかしいご相談ばかりです。
老後は働く収入がぐっと減ってしまい、将来的には年金のみの生活となる場合がほとんどです。だからこそ、大きなお金がかかる住まいのお金に失敗するわけにいきません。
だったら住まいにお金をかけなくてよいのか、というと、年を取ってからも安心、安全、快適に過ごしたい、と思えば住まいに手をかけないわけにいきません。
お客様の中には、80代の親御さんの家が「次の台風が来たら屋根が飛ぶかもしれない。」とか、「親が急に倒れて、急遽老人ホームに入りたいので家を売りたい」といったご相談もあります。
しかし、次の台風までに修理が間に合わない場合もあれば、家を売りたいと思っても、認知症になっていたり、倒れてご本人の意思確認ができなくなってしまえば、成年後見人を立てないと家を売ることもできない、という状況になってしまいます。
成年後見人を立てて家を売却するには時間がかかります。中には1年以上かかっても手続が完了せず売りに出せない、といった状況の人もいます。
せっかくの自宅を自分のために活かすことができないのは本人だけでなく、子どもなどご家族の負担も精神的、体力的、経済的に大きく増えることになります。
元気なうちは「子どもたちには迷惑をかけないで自分たちだけでがんばるから大丈夫」と言っていても、いつかは自分自身も誰かの手を借りなくてはならなくなります。
それであれば、リタイアメントを機に、人生後半の30年、40年をどのように暮らしたいのか、自宅を自分のために資産として使うのか、それとも子どもたちに残すのか、といったことを真剣に考えていただきたいな、と思って記事を書きました。
アルヒマガジンの記事はこちらをご覧ください。→子どもに「住み慣れた家」を相続する?しない?老後前に整理しておくこと
コロナウィルスの状況下で、住まいに対する意識やライフスタイルも大きく変わりました。ご家族で新しい価値観を少しずつ受け入れつつ整理する物、残す物を考えていただきたいと思います。
住まいのお金の相談は、いつもお客様のお話を聞いている私にとっても、1人1人ライフプランも、資産の状況も、ご家族の状況も全く異なり、考えさせられることばかりです。
住まいについてどのように考えればよいのか、一方的に経済的メリットを追求するのではなく、お客様の希望の暮らしを実現するために寄り添うコンサルティングを心がけています。
高齢期の住まいや、ご自宅のリフォーム、住み替え、建て替えを考えている方は一度お話に来てください。
個別相談の詳細やお申し込みは→50代からの住まいのお金相談室をご覧ください。
コロナの状況が収まるまではオンライン相談をおすすめしています。対面相談もお受けいたしますが、オンライン相談は1割引となっていますのでご検討ください。
また、とりあえず話を聞いてみたい、という方はスポット相談もお受けしています。
私自身は、今の東京郊外から田舎暮らし(移住)も楽しそうだな、と考えています。そして、少しずつ準備もしています。
リタイアを機に東京から郊外(田舎)へ、田舎(郊外)から街中へと住み替えを考えている方もぜひご相談に来てください。
一緒にお話しできるのを楽しみにしています。